頚椎椎間板ヘルニアにおいて、最初によくみられる症状として、首が上下左右の方向に自由に動かせなくなるような痛みがあります。
首以外にも、腕、手、肩、肩甲部、背中の痛みや痺れ、脱力感などが現れます。
これらの痛みは非常に強烈なものですが、ほぼ2、3週間でピークを越え、あとには鈍い痛みや痺れが残りますが、数週間から数ヶ月で徐々に軽快することが多くみられます。
頚椎椎間板ヘルニアの中でも症状が重い場合には、その痛みや痺れは両手や下半身にまで広範囲に広がります。
さらに症状が進行すると、手足の感覚が鈍くなるため、手で物をつかむのが難しくなり、よく落とすようになります。
そして、両足が足先から段々と痺れてきて突っ張るような感覚があるため、通常の歩行も困難になります。
その他にも、めまい、頭痛、吐き気、耳鳴り、むくみ、失禁など多くの問題が生じてきます。
これらの症状は、数日から数週間の短期間で急速に進行します。
重度の頚椎椎間板ヘルニアの場合、進行が早いため、なるべく早い手術療法が適応となります。